宮沢賢治 - やまなし

from 일상 2016. 9. 27. 01:44

やまなし

 

宮沢賢治

 

 

 

+目次

 

 さな谷川した二枚幻燈げんとうです

 

五月

 

 二疋ひきのかにの子供らがじろいしていました

クラムボンはわらったよ。』

クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

クラムボンははねてわらったよ。』

クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

 くくらくはがねのようにえますそのなめらかな天井てんじょうをつぶつぶあわがれてきます

クラムボンはわらっていたよ。』

クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

それならなぜクラムボンはわらったの。』

らない。』

 つぶつぶれてきます子供らもぽっぽっぽっとつづけて五六粒つぶはきましたそれはゆれながら水銀のようにってななめにへのぼってきました

 つうとのいろのをひるがえして一疋ぎてきました

クラムボンはんだよ。』

クラムボンはされたよ。』

クラムボンはんでしまったよ………。』

されたよ。』

それならなぜされた。』さんのその右側四本あしの二本べったいにのせながらいいました

わからない。』

 がまたツウともどって下流のほうへきました

クラムボンはわらったよ。』

わらった。』

 にわかにパッとるくなり日光黄金きんはゆめのようにってました

 からあみがいわのしくゆらゆらのびたりちぢんだりしましたさなごみからはまっすぐなかげのめにならんでちました

 がこんどはそこら黄金きんのをまるっきりくちゃくちゃにしておまけに自分いろにびかりしてまた上流かみのへのぼりました

はなぜああったりたりするの。』

 がまぶしそうにめをかしながらたずねました

いことをしてるんだよとってるんだよ。』

とってるの。』

うん。』

 そのおがまた上流かみからってました今度はゆっくりちついてひれもおもかさずただにだけされながらおわのようにくしてやってましたそのくしずかにをすべりました

……。』

 そのですにわかに天井がたってびかりのまるでぎらぎらする鉄砲弾てっぽうだまのようなものがいきなり飛込とびこんでました

 さんのははっきりとそのいもののさきがコンパスのようにとがっているのもましたううちにがぎらっとってぺんひるがえりへのぼったようでしたがそれっきりもういものものかたちもえず黄金きんのはゆらゆらゆれはつぶつぶれました

 二疋はまるですくまってしまいました

 さんのました

どうしたいぶるぶるふるえているじゃないか。』

さんいまおかしなものがたよ。』

どんなもんだ。』

くてねるんだよはじがこんなにってるのそれがたらおへのぼってったよ。』

そいつのかったかい。』

わからない。』

ふうんしかしそいつはだよかわせみとうんだ大丈夫だいじょうぶだ安心しろおれたちはかまわないんだから。』

さんはどこへったの。』

かいはこわいった

こわいよさん。』

いいいい大丈夫心配するなそらかばのれてごらんきれいだろう。』

 一緒いっしょにびらが天井をたくさんすべってました

こわいよさん。』いました

 はゆらゆらのびたりちぢんだりびらのはしずかにをすべりました

 

 

十二月

 

 子供らはもうよほどきくなり景色からにすっかりりました

 やわらかな円石まるいしもころがってさなきりの水晶すいしょうの金雲母きんうんものかけらもながれててとまりました

 そのつめたいまでラムネのびんの月光がいっぱいにすきとおり天井ではじろいしたりしたりしているようあたりはしんとしてただいかにもくからというようにそのがひびいてるだけです

 子供らはあんまりるくがきれいなのでねむらないでしばらくだまってをはいて天上ていました

やっぱりぼくのきいね。』

さんわざときくいてるんだいだってわざとならもっときくけるよ。』

いてごらんおやたったそれきりだろういいかいさんがくからておいでそらきいだろう。』

きかないやおんなじだい。』

くだから自分のがきくえるんだよそんなら一緒いてみよういいかいそら。』

やっぱり方大きいよ。』

本当かいじゃつはくよ。』

だめだいそんなにのびあがっては。』

 またおさんのました

もうねろねろおそいぞあしたイサドへれてかんぞ。』

さんたちのどっちきいの

それはさんのだろう

そうじゃないよ方大きいんだよきそうになりました

 そのときトブン

 きなものが天井からちてずうっとしずんで又上へのぼってきましたキラキラッと黄金きんのぶちがひかりました

かわせみだ子供らのくびをすくめていました

 さんのめがねのような両方をあらんばしてよくよくてからいました

そうじゃないあれはやまなしだれてくぞついてってようああいいにおいだな

 なるほどそこらのあかりのやまなしのいいいでいっぱいでした

 三疋はぼかぼかれてくやまなしのあとをいました

 そのあるきとつの影法師かげぼうしがせておどるようにしてやまなしのいました

 もなくはサラサラ天井はいよいよほのおをあげやまなしはになってえだにひっかかってとまりそのには月光にじがもかもかまりました

どうだやっぱりやまなしだよよくしているいいいだろう。』

おいしそうだねさん

もう二日ばかりつとねこいつはしずんでそれからひとりでにおいしいおができるからさあもうってねようおいで

 親子三疋自分等らのってきます

 はいよいよじろいをゆらゆらとあげましたそれは又金剛石こんごうせきのをはいているようでした

 

        *

 

 幻燈はこれでおしまいであります




==================


초등학교 5학년때 처음 접했던 일본소설의 떨림 ㅠㅠ 오래간만이야 쿠라무봉

'일상' 카테고리의 다른 글

.  (0) 2016.11.13
.  (0) 2016.10.06
손열음  (0) 2016.09.13
The invitation  (0) 2016.09.08
.  (0) 2016.08.29
,